商品・サービスのMVPを定義​​

商品・サービスのMVPを定義​​

目次

  • 商品サービスの根幹
  • MVPとは何か
  • 戦略について考える
  • Tips

商品サービスの根幹

 ヒト、モノ、カネの考え方のブログ記事にて、”3要素の連動性”が重要である、という解説をさせていただきました。そこからの示唆として、商品サービス・事業の根幹を考える上で、「サービス=モノ」があってはじめて成り立つ、という解釈ができたかと思います。詳細は、下記ブログ記事をご参照下さい!

 すなわち、「その軸となるサービスは何なのか?」ということを突き詰める必要があると言えます。この点が、商品サービス・事業のKeyであることは言うまでもありません。もちろん、複数のレベニュー=収益機会があって構いませんが、いわゆる”cash cow=金のなる木”となる事業は何か、ということを明確にできているかは重要となります。

MVPとは何か

・MVPについて

 Minimam Valuable Productの略語になります。すなわち、ユーザー(お客様)に利用いただく上で、必要最小限の価値を備えた商品・サービスということになります。これを”事業のセンターピン”とよぶ人もいます。

・事業を行う理想

 それでは、MVPを意識して、何か新たに事業を行う(起業する)場合に、どのようなことに意識をすると良いのでしょうか。以下5つの観点でセルフチェックを実施すると、頭がクリアになると思いますので、ぜひ、事業を始める前の参考にしてみて下さい!

  1. 在庫を持たないこと
  2. 初期コストが極力かからないこと
  3. 場所を問わないこと
  4. 利益率が高いこと
  5. 安定した利益を稼げること

 これら5つの要素が全て当てはまり、かつMVPが成立する商品サービスであるならば、とても良い事業アイディアだと思います。これらを満たす具体的な事例として、2000年代のIT業界の盛り上がり(ITバブル)があげられます。これら5要素を全て満たす事業であることがイメージできるかと思います。

戦略について考える

・ブルーオーシャンとレッドオーシャン

 上記5要素を満たす形で事業をスタートしたとしても、一般的には、事業が拡大していくにつれて、維持・管理コスト(=ランニングコスト)は増大していきます。そのため、愚直に上記要素を満たし続ける事業設計をするのではなく、あくまで、事業構造の特性を理解し、何に訴求していくか、という”頭の使い方”が重要となります。

 定石として、ブルーオーシャン戦略(競合が少ない市場への参入)を取りたいところではありますが、「成熟している市場に”あえて1点突破”で攻める」という手法もアリだということです。ドワンゴの創業者として有名な川上さんは、いろいろな経験を経て、その手法を用いられています。

・参入障壁を考える

 とは言え、新たに事業をはじめる上で、「参入障壁」の高さについて考えることは大変重要と思っております。全国各地の津々浦々で、多くの人が、飲食店を経営し、在庫を抱えたビジネスを行っている認識です。

 特に、飲食店などの業態は、「参入障壁」が非常に低いため、単に好立地であるから、というだけでも、多くの競合する飲食店が参入してくるため、競争が激化し、差別化も困難となります。

Tips

 飲食店のビジネスモデルを、上述の事業を行う理想「5つの要素」と照合すると、すべて真逆の事業構造になることが確認できると思います。

 だからといって、飲食店をやるのは無謀である、ということではありません。具体的には、以下の経費に関して深く検討すれば、活路を見出すことができます

  • 家賃
  • 商品原価
  • 人件費

 例えば、土地や家を持っており、農作物を収穫できるならば、軒先で、果物、野菜、お米などを販売するなど、上記コストを実施かけることのないスモールビジネスが可能と思います。小さく事業をはじめて「近所で評判の新鮮野菜!」となっていけば、成長サイクルにもっていく、という考えが良いと思います。

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